海外飛び出すことになったブログ

やっと海外に住みはじめました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

キリスト教に3週間どっぷりつかってみた

ひきつづき、栃木のアジア学院でキリスト教(プロテスタント)の環境に身を置きながら有機農業なり開発なりを学んでいます。

 

宗教と自分の関係についてですが、私は今まで「好きな/興味のあるものは?」と聞かれたら「宗教!♡」というくらい信仰というものに関心を持ってきました。というか、そのつもりでした。でも実際は信仰はいつでも自分の外部のものでしかなく、客観的に冷静におもしろーいという楽しみ方をしていました。関連グッズ集めたり宗教施設を訪問したり。

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↑自宅の机。ミャンマー、チリ、チベット、インド、トルコ、UAEサイパン、沖縄、イタリア、ドラクエの自分的聖なるものコレクション。

 

 

今はといえば、平日は

①朝のラジオ体操後、黙祷お祈り(司会の人が、「天の神様、今日という日を迎えることができてありがとうございます。今日も一日、ここにいる私たち、家族、友人、今までここに訪れた人たちを祝福しお導きください。In Jesus name I pray. アーメン。」的なことを言う)

 

②朝ごはん食べる前、歌う(天の神様〜!!みたいな曲。賛美歌?)→黙祷お祈り(司会の「父なる神様、今から私たちは朝食をいただこうとしています。これが私たちの糧となり健やかに過ごせますようお導きください。In Jesus name I pray. アーメン。」的な)

 

③朝ミーティングで黙祷賛美歌を歌う(司会が選ぶ。無数に曲あり。)→聖書の一部分を読む(司会が選ぶ。新訳、旧約からもあり。日本語verではやや古い日本語なので、おそらく英語verもそういうニュアンスだと思われる。たいてい寓話というか教訓というかが含まれている)→お祈り(司会「主なる神様、ここにいる人々が集うことができよう導いてくださりありがとうございます。◯◯のお母様が病気に苦しんでいます。どうか、お救いください。また、あなたの思いに反するようなことをしてしまうことがあります。どうか、お赦しください。In Jesus name I pray. アーメン」的な。)

 

④お昼ごはん食べる前、歌うお祈り。(同上)

 

⑤晩ごはん食べる前、歌うお祈り。(同上)

 

最低一日1時間30分はお祈り系にかけていると思います。もっと短縮してその分本を読みたい...などという考えがよぎってしまうのはさもしい異端の典型なんだろうな。

 

休日に関していえば、日曜は近くの教会に行きました。

ひとつはこれ。近隣では一番大きい?西那須野教会です。パイプオルガン、同時通訳など完備。

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他の日曜日には、別の小さい教会(名前忘れた)に行きました。

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日曜の礼拝はプログラムがきちっと組まれているものらしく、ざくっと言えば賛美歌なんこも歌ってお祈りして聖書読んで最後に寄付とかお布施献金?回収があります。寄付の内容は3歳の◯◯ちゃんがアメリカで大きな手術を受けます、とか週末に他の国から訪問者をお迎えするのに必要です、とか。献金はその教会の会員?になるとだいたい相場が決まっているみたいで、お賽銭と同様なにか強烈にお願いしたいことがあるときは多めにあげるらしいです。

 

〜コミュニティ機能〜

教会の集まりは、きっと地域の婦人会や子ども会と同様、コミュニティとして機能しているんだろうなぁと感じました。わりとご婦人が多数だったので婦人会っぽいなって印象をいだきました。日曜日にご近所さんと集っておしゃべりしてお祈りして、的な。

 

〜優しい〜

ARI(アジア学院の略称。外部の人はアジ学、内部の人はARIと呼ぶ)で出会う人出会う人みんな天使みたいに素晴らしくいい人で、宗教じみてるって言葉がうっかりでてくるくらい、これが宗教のすごさなんだなぁと圧倒されます。

 

〜音楽〜

キリスト教ではとにかく歌いまくります。ああこれだから教会音楽は発展したんだなぁと納得。黙祷のときもBGM流すなど、座禅の「無になれ」という方針とはけっこう違うなぁと思いました。ARIの人はみんな幾種類も楽器ができて多才。

 

まとめ

キリスト教に3週間どっぷりつかってみたけど、やっぱり神さまぁぁとはなりませんでした。むしろ、ああ自分は仏教徒ないし神仏習合信者?だなとしみじみ思い至る結果になりました。教えも仏教の方がしっくりくるし肌に合う。ただ、あまりにも知らないことが多すぎて、他宗教の人に質問されても自信を持って答えられない。これが一番のネックです。勉強します。

Book Review『告白』

 

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

 

 好き度: ★★★★☆

 

湊かなえさんの作品は2つめだわ〜と思いながら読んだけどたぶん1つめだった。この作品、すっごい。超こわい。

 

ある凄惨な事件が起きて、それにまつわる告白を、各章一人称が変わって登場人物たちが語る。子どもを殺された親、その後任につきあわされる生徒、犯人Bの兄(Bの母含む)、犯人B、犯人A。

 

いじめとか魔女裁判のような集団ヒステリーは、それぞれがそれぞれの論理や感情を持ち出して、ちょっとずつ歯車がずれていって、そのうちもうどうしようもない泥流濁流になってしまうって性質のものなんじゃないかと思った。そして収束させづらいまでになる。

 

本全体を通して読者は全容を把握できるけど、現実に起こる問題だとそうはいかない。どんなに客観的でいようと努めても、自分は既になんらかの立場の人として登場してしまうから。

 

それを緩和=客観に近づけるものがあるとすれば、知らないことがあるっていう自覚くらいだろうなぁ。ソクラテスも言ってました。正義も相対的、見方も相対的。何もかも相対的で、絶対的なものは何もないというのは不安定で居心地が悪いけど、それが私の中では正しいと思うから、絶対的なものは信じ難いし絶対的なものを信じる人も訝ってしまう。でもそれはそれで仕方ないというか、いいとも思う。

 

『ある人が百匹の羊を持つようになり、そのうちの一匹が迷い出るなら、その人は九十九匹を山に残し、迷い出ているものを捜しに出かけないでしょうか。そして、うまくそれを見つけるなら、あなたがたにはっきり言いますが、その人は迷いでなかった九十九匹のこと以上にその羊のことを歓ぶのです』•••俺は、ここに、真の教育の姿を見た。(P.69)

聖書の一部分が引用されている。これは非常に納得。金八先生なんかを見ていると、問題児の方がフォーカスされて、何もない生徒の印象はほぼない。一人のやんちゃをひきとめるために授業を中止するとかそういうん、実際されたらほんまに困るのに!

 

馬鹿にとっては目に見えていること、それも、己に直接関係あることだけがすべてで、中の仕組みを知ろうなどとは思いもしないのだ。だから馬鹿なのだろうが、つまらなかった。(P.244)

これも内容には同意なんだがそういう意識を持っていることが既に傲慢で、謙虚に生きねばーという。

 

支離滅裂な分だけ、その場その場では正直にしゃべっているんだなって感じがある。辻褄があってない分、逆に信用できるんです。(P.307)

 この小説が映画化されたときの監督の言葉。人間は機械じゃないのでこれはほんまそうやなぁと。

 

するめ小説感が今の時点でもうぷんぷん。あーすごい!

栃木で有機農業学び始めた

青年海外協力隊に合格すると、派遣前にいくつかの研修受講が課せられるケースがあります。JICAが決定してくれるのですが、コミュニティ開発という職種で行く私の場合、村落開発研修3週間(栃木)+コミュニティ開発研修5日間(東京)+バイク研修2日間(埼玉)+訓練所(福島・二本松)70日間です。多い!

 

コミュニティ開発は今回60人くらいいるらしく、村落開発研修については私含む3人が今栃木で有機農業勉強中、10人が鹿児島で調査について勉強中、他の47人くらいはこの研修自体ないらしいです。基準はよくわかりません(°▽°)私の行くマラウイの要請内容が農業、灌漑施設に絡むものかつ農業経験ゼロなので、非常にありがたい!

 

栃木は那須アジア学院という農業指導者を養成する学校法人に缶詰中です。持続可能な社会を目指して有機農法を実践していて、ここで働いている人、ボランティアで来ている人、研修で来ている人(私含む)などがいます。国籍は、日本、アメリカ、フィリピン、インド、マラウイとかがいます。時期によってはミャンマー♡もいます。キリスト教に基づく団体なのでキリスト教の人が多いですが、そうでない人もいます。

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↑Libraryには英語の農業の本も充実してて、勉強になるDVDもたくさん!図書館の存在は心の肥やしになるわ〜

 

授業で学ぶ内容はおいといて、ひとまず毎日のスケジュールをまとめます。

 

朝6:30 起床!

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二人部屋でストーブが壊れかけな点以外は快適なこのベッドで目覚めます。

 

7:00 ラジオ体操!

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この広場にて。極寒。薪割りもここでできます。

 

7:00~8:00 朝のフードライフワーク

今週はチキンの当番になりました。他に、野菜、ブタ、ヤギの当番がいます。

鶏舎の水バケツを磨いて中身を入れ替えて、えさをやって、卵を集めて、えさづくり場に移動してえさをつくります。ぽんぽん卵産んでくれてありがとうチキンたちよ!

チキンの糞は土づくりにも使えるし、にわとりまじで有能。

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8:15~9:00 朝食

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ここで採れた有機野菜やジャム、ブタなどをつかったヘルシーおいしい料理!いただく前にも歌を歌ってお祈りをします。卵かけごはん神。アーメン。青菜も茹でただけでおいし~い。キッチン担当の人にも感謝!

 

9:10~10:00 Morning Gathering

チャペルに全員集まって、当番の人が最近考えていること等をシェアします。多分に宗教的で興味深い!!それが終わったら事務連絡、周知事項。朝礼みたいなもんか。

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10:00~12:20 授業

座学だったり。英語だったり。

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12:30~13:30 昼食

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国籍が多様なのでスパイスも多様。おいしーい!料理、せねば、、

 

13:30~16:00 授業

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実習だったり。うんこ臭まみれになったり。

長靴がこんなにすごいはきものだと実感したのは初めて。

 

16:00~17:00  夕方のフードライフワーク

鶏舎の掃除、えさやりに加えて、とった卵をみがきます。

表面についた土や血や糞をとってきれいにして、売りに出せる準備をします。小屋ごとに同じ時期(日単位)に生まれたチキンたちが住んでいるのですが、各小屋なんこの卵がとれたか全部記録しています。大きすぎたり小さすぎたりちょっと割れているものは食堂行きになって、我々がいただきます^^

 

17:00~17:30 掃除

 各自の持ち場をきれいに!小学校みたいで懐かしい。

 

18:30~19:30 夕食

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 お酒なしでみんなで食卓を囲んで食べるごはんはおいしいし楽しい〜!

 

→ほどなくばたんきゅ~で就寝。

 

晴耕雨読ど真ん中の規則正しい健康的な生活です。が、肉体労働から久しく遠ざかっていたためめっちゃ疲れる。2月の栃木の寒さも身体に堪えます。

 

学んだことは山ほどあるけど、シンプルに気づいたこと二点。

 

①栃木って原発近い。

那須は栃木の右上の方なので、県内でも福島県境に近い方です。香川で暮らしているともう放射能の脅威とか話題に上ることはほぼないし、正直忘れかけてました。震災直後はベクレルだのシーベルトだの嫌という程報じられて意識高まっていたのに。ここはまさに放射能に振り回されてる場所。土?かなんかは汚染されてしまったのでキノコ?は普通に育てたんではだめらしい。アジア学院の建物は新しくてきれいなものも多いですが、それは震災で壊れて建て替えたから。栃木の人から実際九州に1ヶ月避難してたっていう話も聞いて、遠いところ、少し昔の話だった東日本大震災をすごく身近に感じました。

 

②農業従事者に求められるものは今まで私が生きてきた場所のそれとは違う。

なんというか、土めっちゃ重い。で、シャベル使って掘り起こすのにめっちゃ力いる。飼料の入ったバケツは重い。運ぶのにもめっちゃ力いる。「おも〜い♡(ちらっ)」が通用しない、というかそれは自分の存在価値を無にする姿勢だなぁと痛感しました。男女関係なく力は強い方がいいし、単純に身体がでかい方が作業が捗りそう。「気立てが良くて働き者」みたいな、ある意味で古風な感じが重宝されるんじゃないかなと。

でも、今まで経験したことがまったく無意味かというとそうでもなくて、例えばチキンの水くみ。水が満タンになるまでぼけっと待っとるか、水をためつつその間他の作業をこなすかという小さな違いが作業時間全体の大きな違いにつながってきます。意識せずに後者をしていたけど、フィリピンの先輩が指摘してほめてくれました。ひゃっほい( ✌︎'ω')✌︎

 

そんな感じではや1週間がたちました。来週からはフリータイムを有効に使うように意識してすごしまーーーーす。

世界遺産検定2級受かった!

 地味に、昨年12月に世界遺産検定2級を受けました。友達がタオルソムリエというニッチ検定を受けていたのに触発され、仕事に関係ない試験もうけよ〜と思ったのがきっかけです。

 

世界遺産検定は、下から4,3,2,1級、そしてマイスターという5段階あります。過去問をさらっと眺めた感じ、4級は子ども向け、3級は一般常識中心、2級(5,500円)はちょっとふみこんだ内容で世界遺産に興味ある人ならうっすら解ける、くらいのレベル感です。1級は2級合格したら受けられます。

 

主催はNPO法人世界遺産アカデミー、共催はマイナビ。過去問もテキストもあるにはあるのですが、公式のものしか存在せず、出版はマイナビです。検定の公式HPに各級の対策動画がアップされていて、「公式テキストのここを重点的にすれば点がとれるよ〜」と明言されています。こんな感じでマッチポンプな雰囲気もありやなしやなのですが、純粋に世界遺産の知識を深めるのにはいい試験でした。

(かつそのアドバイスどおりの出題で、奇をてらってくることは全然なかったです)

 

対策は、おとなしく公式テキストを買って勉強しました。

くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト

くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト

 

 2,052円也。勉強といっても、世界遺産の理念とか事務手続き、日本の遺産(全20コ)に関しては出題頻度がめちゃ高いので好き嫌い関係なく粛々と読み込んでいくのですが、あとは自分の好きな/行ったことのある/興味のある遺産をぱらぱら眺めるだけ!

 

写真はきれいやし、知らんこと山ほどあるし読んでて超楽しかったーー(*゚▽゚*)

 

当日、試験会場には老若男女いました!親子で受ける小学生とパパ、リタイヤ後であろうご婦人、学生さん、同世代と思しき女性。旅行業界など一部の業界では評価に含まれる試験らしいので、そういう人もいるんだろうか?

 

先日、合格書類が郵送で届きました。

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このカードの裏には

The Test of the World Heritage Study is a test established to promote the understanding of the missions of the World Heritage Convention. The test measures the test taker's level of knowledge concerning World Heritage and encourages the test taker to contribute to its protection and conservation as well as to international peace. This card certifies that the holder passed Grade 2 of the test.

世界遺産の理念にも「世界平和」というのがあって、いいなーと思います٩( 'ω' )و

 

結果はこれ↓

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自然遺産への興味のなさが顕著にでている、、(笑)

 

 どんな問題が出たか例示、と思ったけどもはや記憶のかなた。確か【広島の原爆ドームの建築家◯◯....。◯◯に入る人名は?】→4択で【ヤン•レツェル】とかだった気がする。

 

まーなんせ、知識がつながるし行きたいとこ増えるし楽しい試験でした!うんちくたれたがってたらごめんなさい。アウトプットしてこそ定着するので、おおめにみてください〜〜\\\٩( 'ω' )و ////

¡¡苦手克服!!コーヒー

2017年は『興味がない』を禁句にして、今まで興味を持ったことのないものにも人並みに通じていこうと決意しました。

 

そのまず第一弾は「コーヒー」!今までずっと苦手意識のあったカフェ/コーヒー。2010年、池袋東口のスタバで抹茶フラペチーノを注文したとき、後から同じ商品を注文した人が私のフラペチーノを颯爽と取っていく事件が発生しました。都会のスピードについていけない田舎民。カフェに対する苦手意識が完全に醸成されました。また、コーヒーそのものに対しては、試験前のお供の黒くて苦い液体という認識。豆やら挽き方?による味の違いはまったく感知できません。

洒落た雰囲気で根暗を圧迫するカフェと、得体の知れないコーヒーのイメージが絶妙にマイナスのシナジーを生み出し、ずっと避け続けてきました。

 

しかし。私の興味のある中南米の国々、また2年間派遣されるマラウイとその周辺国は、こぞってコーヒー大国です。ああそろそろ避けられないなと。さらに、頑張って乗り込んでみたカフェでメニューを出されて、エスプレッソ、ブレンド、ウィンナーコーヒー、、とかまじでわからん。見るからに人生1/3過ぎた齢の人間が店員さんに「エスプレッソってどんなコーヒーですか?」はさすがにやばいなと焦りが生じ、カフェ巡り修行を開始!

 

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 1. 「ブレンドコーヒー」¥430

iPadとキーボードの使い心地を試すべくむかう。(もっさりしすぎて読書専用にすることを決断。)コーヒーは単にコーヒーの味がしました。

 

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2. 「タンザニア」¥580

銀のポットに入ってるぶんは全部飲んでいいのか、ミルクはすべて使うべきなのか、そのへんわからぬまま。コーヒーの味がしました。ミルクいれたらなおさら味わからんな、とふと思いました。

 

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3. 「アメリカン」¥420 

暇な女子大生という超絶おもろいコメダマニアなブロガーの方に触発され、念願のコメダシロノワール食べてみたかったのにバレンタインまではクロノワール(¥600)しか提供してないそう。ここは飲食物のクオリティーうんぬんではなく、居心地がぴかいちでした。コーヒーの味がしました。

 

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4. 「マラウイ」¥200

マラウイとの関わりを求めて。苦いコーヒーの味がしました。価格、良心的すぎやろ!

 

今のところ、まだ4杯です。経験値はすぐ増やせるもんじゃないので、とりあえず知識をしこもうと最後のカフェでコーヒー雑誌を読みました。

 

おいしいコーヒー丸わかり! 最新! COFFEE BIBLE (TJMOOK)

おいしいコーヒー丸わかり! 最新! COFFEE BIBLE (TJMOOK)

 

 BIBLEの名を冠するだけあって、まじでコーヒーの概要をつかめた!!!内容は、日本、海外の流行のお店特集に続いて、コーヒー豆の育て方(育苗、植える、摘む、みたいな) 、世界各国の有名な豆一覧、コーヒーを淹れる各工程の解説、コーヒー用語辞典など一読すれば基礎が固まる良書でした!!

 

《コーヒー豆とその産地》

世界地図でみると、豆の産地は偏ってます。

コーヒーベルトとは?

コーヒーの産地は赤道直下のエリアに集中しており、赤道を挟んで北緯25度、南緯25度の地域はコーヒーベルトと呼ばれる。中でも平均気温20℃前後、年間雨量1300〜1800mm、標高900〜2000mをクリアする地域がコーヒー栽培に最適とされている。(P.68)

ブラジル、コロンビア、グアテマラベトナムインドネシアケニアタンザニアなどなど聞いたことあるコーヒーの産地はすべてこの緯度の地域にすっぽりおさまります。

マラウイ

✔️南緯9〜17度

✔️ほとんど全土で標高1000mくらい

✔️年の平均気温20℃

✔️年間雨量1,300mm(北部。南部は900mm)

 見事にぜんぶクリアしている!

 

豆の紹介では、

マラウイ

酸味2 苦み4 甘み3 コク4 香り4

ワインのようなフレーバーが特徴。酸味が少なく飲みやすい。

↑各項目5点の配点です。"ワインのようなフレーバー"がもう???やけど、言われてみれば苦めだった!

 

●豆の品種以外にも、

●花から種(コーヒー豆)を取り出すときどう乾燥させるか[ナチュラル、ウォッシュド、ハニー]

●焙煎するときにどんぐらいきつく煎るか[浅煎り、中煎り、深煎り]

●煎った豆をどんくらい細く砕くか[細挽き、粗挽き]

●できたコーヒーの粉からどうやって抽出するか[ペーパードリップ、ウォータードリップetc.]  

などすべてが最終的な味に関わってくるので、私の粗雑な味蕾では絶対わからん(笑)

 

コーヒー奥が深い。

 

 他にも《用語辞典》のページでは、聞いたことあるけどよくわからんものがまとまってたので、メモしときます。

アメリカンコーヒー

浅煎りの豆で淹れたコーヒーのことで、苦みより酸味が強い。コーヒーを日常的に、砂糖やクリームを入れずにたくさん飲むアメリカで親しまれている飲み方。

 

ダッチコーヒー (=水出しコーヒー)

ゆっくりと水をコーヒー粉に落として抽出する水出しコーヒーのことで、その抽出方法を「ウォータードリップ」ともいう。名前の由来オランダ領時代のインドネシアで考案されたため。

 

エスプレッソ

高圧•短時間で抽出する濃厚なコーヒーのこと。

 

これでだいぶコーヒー語彙もマスターしたので、苦手意識はほぼなくなりました!むしろコーヒーわかる人とあれこれ話し合って知識を深めたいです!!!٩( 'ω' )و 忘れんようにコーヒー修行続けてゆきます〜わーい

Book Review『人工知能が金融を支配する日』

 

人工知能が金融を支配する日

人工知能が金融を支配する日

 

 好き度: ★★★☆☆

 

本屋の店頭でふと目についた本。

 

人工知能に取って代わられる仕事がある、海外での人口知能の導入はすでに日本より数段階先を行っている、こういう状況を踏まえて日本の金融界はどう変わるべきかの提案が書かれています。

 

自分に思いあたるところがありすぎて、ぎくっとしたのが、

まったく個人的な推測ですが、日本の金融機関の文系出身の経営者にとって、キー•テクノロジーの中で理解可能だったのが仮想通貨に使われたブロックチェーンぐらいだったのかもしれません。機械学習など最新の人工知能の理解には、ベイズ推定など広範囲な統計や関連する数学の知識や、コンピュータ•アルゴリズムについての洞察力などが必要であり、慣れない頭では相当厳しいものがあるからです。(P.183)

イエス、相当厳しい!すべての単語に脚注必要なんじゃないか...ぐぬぬ..ってなりますね。人工知能の技術を金融に活用するフィンテック。日本では、ブロックチェーンの技術が押されてます。お金がどういう経路をたどってきたかがすべて記録されていて、電子マネーみたいにピッと支払いをするときに、過去の履歴と照合して不正なお金じゃないかとかがわかるらしいです。これは「犯収法!犯収法!(犯罪収益移転防止法)」と躍起になって不正なお金の移動をなくそうとしてる銀行(と超細かい本人確認に協力しないといけない利用者)にとっては、うまく使えばめちゃよさそうな技術。

今はまだピッから会計できるのに15分くらいかかるらしく、まだあまり普及していないと聞いたことがあります。

 

少しそれますが、ブロックチェーンの技術を使ったものとしてビットコインが挙げられます。昔アツいーーと感激してアカウントだけ作りましたが、なんか調べるのがめんどくなって放棄してました。。が、改めてHPみてみると、ほんまおもしろくて考えた人神やんってなります。

ビットコイン(Bitcoin)とは仮想の通貨【bitFlyer】

しかもビットコインを発案した人はなんと、誰かわからない。Satoshi Nakamotoと名乗る人がネットで発表した論文がもとやけど、本名かどうかも不明で、謎につつまれているとのこと。ウィーンの経済学者、フリードリヒ・フォン・ハイエク中央銀行は要らない~みたいなことを言いましたが、まさにそれな技術。詳しくはぜんぶ上のリンクで。

 

次はおきまり、人工知能の発達=人間の仕事減る!の話。

ロボット化の高いリスクにさらされているのは、単純労働ではなく、比較的高いノーハウを必要とするような仕事が多いことです。たとえば、クレジット•アナリストや融資係の仕事などは、経験と知識がいる仕事であり、20世紀までの機械がこうした仕事に対応することは簡単ではありませんでした。(P.164)

単純労働以外のものまで、ビッグデータで可能になってしまいます。膨大なデータから「こんな性質の人はちゃんと返済してくれる可能性が高い」、「この会社は土台に載らない」などを機械がより正確に判断することができるようになるそう。でも人間の仕事が機械に置き換えられるのはそう悲観することでもないと思っていて、例えば今飛脚はいないけど、車の登場を憎むことはないです。

 

では、人間は何をすべきか?

単に財務基盤や収益性だけでは測れない社会的意義の高い事業への融資などの金融サービスやアドバイス、さらにはより繊細な心遣いが必要な個人等に対するサービスをする業務(P.219)

 は機械任せにせず、人間が携わるほうがよいとの指摘でした。

 

そして、金融業界を俯瞰します。これまでの日本の金融機関は、、↓

金融行政においては当時の監督官庁である大蔵省が、各金融機関を手取り足取り指導することによって、すべての金融機関を破綻させないという政策をとりました。

護送船団方式のもう1つの特徴は、業界の垣根を高くして、異業種や異業態への相互参入を認めないというものです。銀行は銀行、証券は証券という領域には法律上の垣根が設けられていました。証券、銀行の違いだけでなく、銀行の中にも、外国為替専門銀行の東京銀行や、長期信用銀行はそれぞれ別々の法律に準拠して、非競争的な役割が与えられていたのです。(P.185)

 競争原理が働いていない、、、らしい(泣)

また今後は、

ビッグデータ機械学習による分析の時代に移行すれば、これまでの各社の個性の価値が失われる(P.217)

これも言われて久しいことです。 

 

そんな未来が待ち受ける金融業界。

日本がなすべきことは、アメリカのヘッジファンドのまねをすることではなく、最先端のテクノロジーに追いつき、世界に負けないような水準の独自のテクノロジーを作り上げ、それをできるだけ公共の目的で使用する(P.220)

 ヘッジファンドはとんでもない額の報酬で技術者を招き入れて開発に力を入れています。ただ、どこも技術の内容などの情報はほとんど外部に出さず、一部の人だけがその恩恵を享受していて、それにアクセスできない一般人は、実はもうすでに人工知能のトレーダーが席巻している取引所の株価、為替の乱高下にあたふたするだけというのが実情だそう。そういう意味で、彼らとは違う、公共性を持った人工知能の技術(の運用)を推奨しています。

 

金融庁ベンチマークというのを策定して、各金融機関が独自性を打ち出し、担保に依存したり決算書などの表面の数字に固執したりしない目利き融資をしていくように誘導しています。人工知能の利用と掛け合わせて、いけてる金融機関が日本にたくさんできればいいですね!

 

こういうことを考えていると、銀行でも解禁された保険や投資信託の販売は、銀行経営の柱にはなりえないよなぁと思ったりします。マイナス金利で利ざやがとれない昨今の当座の収入源ってイメージ。

 

最後に、おまけで関連おすすめ映画。

本の中にも出てきますが、人工知能から遡ってコンピュータというものの歴史を語るときには、この人の存在は欠かせません。アラン・チューリング。第二次大戦中にドイツ軍の暗号エニグマを解読すべく、コンピュータの原型を開発したイギリスの数学者です。本人も、自身をガリレオアインシュタインと並べて話しちゃうほどのすんごい人なんですが、知名度でいえば低いですよね。その理由は、イギリスがその技術もろもろをずっと隠し通してきたから!えげれすぅ、、、!彼が暗号解読に成功したおかげで第二次世界大戦は数年早く終結したとも言われています。

 

天才たちが寄り集まって、仕事をばああああっとこなしていくのは本当にかっこいいし、やっとのやっとで暗号解読できたのに「ああああまじかああ」というジレンマ、さらに彼への処遇のひどさたるや。同性愛の罪で化学的去勢とか。

 

画面からあふれるちょっと暗めのイギリス感、ほんまに秀逸な映画だったのでぜひ!

Book Review『芸能人寛容論』

 

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

 

 好き度:★★★☆☆

 

これも出版社勤めの友人に勧められた本。半年前に出版されたばかりだからか、図書館で2か月くらい予約待ちしてようやく手元にきました。

 

筆者の武田さんのユーモアがやばくて電車の中で読めばにやにやが止まらない!内容はタイトル通り、芸能人の分析。一人当たり5ページ前後、のべ53人について芸能界での立ち振る舞い、人気の理由などを考察しています。芸能ネタが散りばめられていて、詳しい人には共感だったり反感だったりの諸々の感情を引き起こすのではないかなぁと思います。

 

私はと言えば、この本で向井理が結婚したこと、ライオンさんのごきげんようの番組が終了したことを知ったくらい疎い部類なので、軽く楽しめました。逆に言えばこの私でさえ笑えるくらい有名な人たち、有名な事象をとりあげているってことか。

 

まえがきでは仰々しくもヴォルテールが登場!笑

このところ、殺伐とした世相を見定める論考のなかで、フランスの哲学者ヴォルテールが残したとされる名言「君の意見には反対だが、君が自分の意見を言う自由は命を懸けて守る」を頻繁に見かける。

でもまぁ実際にはみんな命懸けで守ってくれたりはしないので、この本では芸能人たちを必死に寛容してみようというもの。

 

ファシズム化する石原さとみの唇(P.16~)>

石原さとみは私たちの日常に深く根を張っていて、サブリミナル効果をも持つ。例えばぽってり唇はいいよね、という命題。

そのファシズムを運搬しているキーパーソンは間違いなく石原さとみである。そのポイントは、彼女の存在自体がサブリミナル化していることにある。… 常にこちらの無自覚を狙って入り込んでくる。... 政府広報に彼女が登場したら、細心の注意が必要である。彼女のサブリミナルはプロパガンダになりうる。

確かに周りの女の子でも、石原さとみになりたいって人は多く、盲目的に彼女のすべてを受け入れている印象。「石原さとみみたいになりたい」じゃなくて「石原さとみになりたい。」全員が同じ方向に向かう、、昔の松田聖子もこんな感じだったんだろうか?笑 私は迎合しない姿勢を貫きたいです。笑

 

池上彰依存社会(P.53~)>

テレビ東京の選挙番組で候補者や党首に対して、聞かれたくないことをズケズケと問う様子が「池上無双」との評判を呼んだが、その場面でも、自分の意見を投じるというよりも「ところで・・・という意見も出ていますね。その点はどうなのでしょう?」と突っ込んでいく。私はこう思うがどうなんだ、と突っ込むのではなく、こう思っている人も多いんじゃないですかと、どこからか一般論を持ってきてぶつけていく行為が「切れ味鋭い突っ込み」と手放しで礼賛されたのには違和感を覚える。

 これ、ほんま!池上さんは私も大好きでどちらかといえば信奉しているけど、この主張にはめっちゃ賛成。

 

さらに、池上さんは自分の意見は言わず、物事の整理に徹しているという幻想を抱くのも危険だなーと実感した事件がありました。↓

平均所得の推移のグラフが日米2か国分、2つ並べて提示されてます。横軸は年代、縦軸は1980年時点の数値を1とした比率。この2つのグラフの縦軸の目盛りが、全然違うかったんです!こりゃまずいよーーー

 

やっぱ批判能力って大事だ!

 

 <これからの「ピケティ」の話をしよう(P.58~)>

ピケティもサンデルも、名前のサウンドの心地よさがブームの一因であるという話だったり。当時、解説本が山ほど並んで、私も「マンガでわかる~」的なやつ読みました。日経BP社出版の『トマ・ピケティの新・資本論』という分厚めで割とガチなやつも買ったけど、オブジェと化してる(笑)

 

水原希子は巨大仏である

島崎和歌子

なんかも笑えました。観察眼がすごいw

 

息抜きにちょうどよい一冊でした^^