読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海外飛び出すことになったブログ

やっと海外行きが決定しました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

Book Review『インフェルノ』

Book Review

 

インフェルノ (上)  (海外文学)

インフェルノ (上) (海外文学)

 

 

好き度: ★★★★★

ダンブラウン好きとか言う割に今更読みました。でも!!!情熱こみ上げる素晴らしさでした!!!

 f:id:locayrica:20161106224958j:image

きゃぴ。

 

今は映画が公開されていますね。絵画や建築がキーになる作品なので視覚に訴えるのもいいですが、2時間でむこうのテンポで観賞し終えてしまうより、ふんだんすぎるトリッキーな部分を本でかみしめるのが個人的にはベターです!

 

ルネサンスの爆心地(ルビ:グラウンドゼロ)が舞台であることもあり、芸術家、芸術作品が山ほど出てきます。それは私なんぞが言わずもがな最高なので置いておきます。

 

今回最もあれなのが、人口爆発というテーマについて。

 -人類は自らの数に耐えきれなくなって自滅する-

これに対してどういう手法をとるかが問題なんですね。今実行されているのは、避妊の知識を広めるなど。これでは根本的な解決になっていないと考える人は、ごっそり人間を間引く方法を唱えます。ただし狂信者として社会から拒絶されます。

 

•••社会の誰もが「否認」してしまって逃れようのない現実から目をそらすからです。(たぶん防衛機制のひとつの「否認」。) 真正面から向き合うのは怖い。「それが問題になる頃にはもう自分は死んでるから〜」というのはよく聞く/言うフレーズです。それに向き合って策を出せば、乱暴に見えたりクレイジーに見えたりするでしょう。いつの時代も終末思論や末法思想はあったし。だから多くの人は結局何もしない、あるいは小手先の対策を打つ。

 

間引きって自然界ではよくありますよね。

間伐といって、背の高い木が日光を遮ってしまうのを防ぐため、チョキチョキ切る作業をしたことがあります。

 

本の中では人類滅亡を食い止めようと、ある人があることを図ります。そして狂信的だと排除されます。終盤になって全貌が明らかにされるのですが、、正直に言って、この手法は極めて人道的に思えました。こんなことを言う私も狂信者なんだろうか?

 

Sustainable  とても難しい課題だなと思います。人口爆発に絡んで、消費主義なんかからも目をそらすことはできない。いや、そらすべきではないだけでそらすことはできる。たぶん、私は「否認」しつつ小手先の対策をする人間になるんだろうと思う。何もしないよりはマシだ「と思える」から。

 

ボストンへ帰るアリタリア航空でのラングドン教授。

ラングドンは、自分もみなと同じようにその罪を犯していることを自覚していた。世界が置かれた状況に対しても、否認と言う病が蔓延している。そのことを消して忘れまい、と心に誓った。

 

それでは、またー!