海外飛び出すことになったブログ

やっと海外行きが決定しました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

Book Review『芸能人寛容論』

 

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

 

 好き度:★★★☆☆

 

これも出版社勤めの友人に勧められた本。半年前に出版されたばかりだからか、図書館で2か月くらい予約待ちしてようやく手元にきました。

 

筆者の武田さんのユーモアがやばくて電車の中で読めばにやにやが止まらない!内容はタイトル通り、芸能人の分析。一人当たり5ページ前後、のべ53人について芸能界での立ち振る舞い、人気の理由などを考察しています。芸能ネタが散りばめられていて、詳しい人には共感だったり反感だったりの諸々の感情を引き起こすのではないかなぁと思います。

 

私はと言えば、この本で向井理が結婚したこと、ライオンさんのごきげんようの番組が終了したことを知ったくらい疎い部類なので、軽く楽しめました。逆に言えばこの私でさえ笑えるくらい有名な人たち、有名な事象をとりあげているってことか。

 

まえがきでは仰々しくもヴォルテールが登場!笑

このところ、殺伐とした世相を見定める論考のなかで、フランスの哲学者ヴォルテールが残したとされる名言「君の意見には反対だが、君が自分の意見を言う自由は命を懸けて守る」を頻繁に見かける。

でもまぁ実際にはみんな命懸けで守ってくれたりはしないので、この本では芸能人たちを必死に寛容してみようというもの。

 

ファシズム化する石原さとみの唇(P.16~)>

石原さとみは私たちの日常に深く根を張っていて、サブリミナル効果をも持つ。例えばぽってり唇はいいよね、という命題。

そのファシズムを運搬しているキーパーソンは間違いなく石原さとみである。そのポイントは、彼女の存在自体がサブリミナル化していることにある。… 常にこちらの無自覚を狙って入り込んでくる。... 政府広報に彼女が登場したら、細心の注意が必要である。彼女のサブリミナルはプロパガンダになりうる。

確かに周りの女の子でも、石原さとみになりたいって人は多く、盲目的に彼女のすべてを受け入れている印象。「石原さとみみたいになりたい」じゃなくて「石原さとみになりたい。」全員が同じ方向に向かう、、昔の松田聖子もこんな感じだったんだろうか?笑 私は迎合しない姿勢を貫きたいです。笑

 

池上彰依存社会(P.53~)>

テレビ東京の選挙番組で候補者や党首に対して、聞かれたくないことをズケズケと問う様子が「池上無双」との評判を呼んだが、その場面でも、自分の意見を投じるというよりも「ところで・・・という意見も出ていますね。その点はどうなのでしょう?」と突っ込んでいく。私はこう思うがどうなんだ、と突っ込むのではなく、こう思っている人も多いんじゃないですかと、どこからか一般論を持ってきてぶつけていく行為が「切れ味鋭い突っ込み」と手放しで礼賛されたのには違和感を覚える。

 これ、ほんま!池上さんは私も大好きでどちらかといえば信奉しているけど、この主張にはめっちゃ賛成。

 

さらに、池上さんは自分の意見は言わず、物事の整理に徹しているという幻想を抱くのも危険だなーと実感した事件がありました。↓

平均所得の推移のグラフが日米2か国分、2つ並べて提示されてます。横軸は年代、縦軸は1980年時点の数値を1とした比率。この2つのグラフの縦軸の目盛りが、全然違うかったんです!こりゃまずいよーーー

 

やっぱ批判能力って大事だ!

 

 <これからの「ピケティ」の話をしよう(P.58~)>

ピケティもサンデルも、名前のサウンドの心地よさがブームの一因であるという話だったり。当時、解説本が山ほど並んで、私も「マンガでわかる~」的なやつ読みました。日経BP社出版の『トマ・ピケティの新・資本論』という分厚めで割とガチなやつも買ったけど、オブジェと化してる(笑)

 

水原希子は巨大仏である

島崎和歌子

なんかも笑えました。観察眼がすごいw

 

息抜きにちょうどよい一冊でした^^