貿易ゲームを通して協力隊の目的が少しクリアになった。
貿易ゲームって知ってますか?
「貿易」を中心に、世界経済の動きを擬似体験することによって、そこに存在するさまざまな問題について学び、その解決の道について考えることを目的としたシミュレーションゲームです。
(貿易ゲーム the trading game(トレーディングゲーム)― 経済のグロ-バル化を考える|教材|開発教育協会)
貿易ゲームの中身についてはネタバレ厳禁みたいな扱い方がされてたので、ふんわり気づきを書き留めておきたいと思います。
参加者は約100人、14の国家に別れました。私は途上国、最貧国ではないけどお金も資源も技術もない国の国民になりました。くじびきで。
時間は2時間。
これ、本当に面白いゲームで、先進国になっても途上国になっても、またいろいろ奔走しても静観しても、参加者によって十人十色の視点と気づきがあると思います。ゲーム終了後に他の人と意見交換することでそれをびしびし痛感しました。
ゲームの最中に思ってたのは、以下。
①持てるものと持たざる者で、勝ち組負け組もう固定やん。
②世界には情報が錯綜している。間違ってる、恣意的な嘘、古い、そもそも入ってこない。
③誰を、何を、信頼していいのかわからない。
④自分の国も悪に片足つっこんだり、信頼できない。
⑤にぎわいはいつも先進国に。人も物資も情報もお金も資源も集まる。
⑥先進国の人はみんな忙しそう。やるべき仕事が山ほどあって、バタバタしてる。私は途上国で、その中でも戦略的に積極的に動けなかった人間なのでのらりくらり。
⑦先進国の上から目線うざい。「困ってる国がたくさんあったのでいいことしてあげました」感がやばい。当然じゃない?
このくらいかな。
私は世界の全体像を把握してから、国のリーダー決めて方向性や戦略を立ててからみんなが機動的に動くべきって思ってたんですが、ぶわーっと散ってしまってそれは叶いませんでした。
自分でがつがつ交渉とかも始められなくて、先進国から恩恵をうける機会がありませんでした。ただ世界全体をみて、システムの不条理に悶々として、先進国むかつくなぁって思ってました。
でもゲーム後に他の人の話を聞いてみると。
最貧国の人
「先進国を信頼して全面的に頼ったらちょっとマシになったし、めちゃ感謝してる。」「◯国の人優しかった。好き」
これこそ協力隊が担うべき役割なんだろうなと思いました。普通にしていたら会うはずのない人たちと出会って、関係を築く。実際に顔をつき合わせて関係を深めていくと、見えないものが見えてくるし、新しいことが発生するんだと。
また、日本の看板背負ってるってそういう意味なんだろうなと。
あと、
先進国の人
「しんどかった。。」
↑贅沢な悩みやな!ふん!って思ったけど、ほんまに辛かった模様。でもたぶんこれは一生わかりあえない感覚なんだろう。
最近、国際協力とか偽善やん、とにかく働けばいいんだよ楽してんじゃねーよって意見をもらったこともあって、もやもやしてたんですが、スタートが違うと頑張る土壌づくりから始めないといけない。
先進国の人たちはほんまに奔走してて、すごい頑張ってた。それは傍から見てもわかった。自分はバリバリ働いてないから結果の平等だけ求めるのは理不尽ってこともわかる。でも、それを強硬に主張するのって強者の理論だよなって思った。よしあしは置いといて。
このゲームはかなりみんなの心に影響(禍根?)を与えたみたい。面白い。