Book Review『怒れ!憤れ!』
好き度: ★★★☆☆
本というか、もともとはパンフレットらしいです。分量としてはめっちゃ少ない。10分で読める。アツいから!!という理由で友人が貸してくれました^^ フランス語では「INDIGNEZ-VOUS!」という題名。
著者はレジスタンスにも参加し、その後は世界人権宣言起草に関わったり外交官したりしたフランスのユダヤ人。
レジスタンスに参加した人なだけあって、ウルグアイのホセ・ムヒカと同種の熱っぽさを感じられました。闘士!
文字通りの「戦った」経験のある人・世代とない人・世代では大きく差があるんだよなぁ。ゆとり世代なりにアツく生きたい。
世界を危機的状況に陥れたのは、先進国による過剰な生産性追求ではないか。p.90
これなんかまさにムヒカの言葉そのもの!
あと若者へのメッセージという意味では司馬遼太郎のこれと似てる。
若者よ、探しなさい。そうすれば、きっと見つかる。いちばんよくないのは、無関心だ。「どうせ自分には何もできない。自分の手には負えない」という態度だ。p.46
サルトルのアンガージュマンと同じメッセージだろうか。怒りを原動力に行動せよって呼びかけてる。
ステファン・エセルさんはサルトルの主張を明確に否定している部分もあって、例えばサルトルは、「暴力を終わらせる唯一の方法は暴力だ」と言った。しかし彼は「非暴力は、暴力を終わらせるもっと確実な方法である」とのこと。
この檄文を書いたのが93歳のとき。そして2013年に95歳で亡くなりました。死ぬまで命有効に使ってていい感じ。