途上国でイライラする本当の原因(私のケース)
途上国のイライラ。途上国というか海外、というか自分の慣れた環境と違うところで生活をしていると少なからずストレスがかかるものです。
で、口からついて出てくる愚痴。
例えば、
・「ガイジン、ガイジン」現地人がうるさい
・電気、水などのインフラがks
・日本食が手に入らない
・平気で数時間遅れる
などなど、超あるあるな要素がぼろぼろ出てきます。
ずっと、自分はこういうのにイライラしてるんだと思ってました。
しかし。友達に相談していると、そうじゃないかも!違うわ!と気づきました。
本当にイライラしていた原因は、一言で言えば
・どんな悪い環境でも生きていけると自負していたのが打ち破られた自信喪失
・人のいいところ見つけるのが得意で人のことを滅多に嫌いにならないと自負していたのが打ち破られた自信喪失
なんだなと。
まず、一個目について。生まれてからずっと日本で住んできて、海外旅行(東南アジア、西ヨーロッパ、北アメリカとか)が趣味なんだと公言してきました。
もともとずぼらなこともあって、多少汚い宿でもおっけー、ベッドが痒くてもなんとかしのげる、水シャワーでもおっけー、自分は割とどんな環境にもフィットできる人間なんだ!と自負があったんですね。
会社の部署異動前の面接で、「自分の強みは?」の質問に「どんな汚いところでも寝られます」と答えたのを覚えています。(部長がそれを気に入ってくれたのもあって、その部署へ行けました。笑)
でも実際マラウイに来てみると、ぜんっぜんうまく日常生活すら営めない。水が出ないともう何もやる気起きんし、電気がないからといって火をおこす元気もでない。蚊帳の外に蚊がいるとその音だけで満足に寝られない。
全然「どこでも生きていける人間」ちゃうやんけーーーーー!っていう自信喪失。
個別の不便さ、日本との違いそのものよりも自信喪失したことに苛立ってるんだなぁと思い至りました。
二個目について。
日本では、特に大学卒業後、会社勤めをしている時期は、自分史上最高に精神が安定していました(笑)
アフリカ経験する前だったにも関わらず、日々電気がつくって便利やなぁ、あったかいお風呂ありがたいなぁ、といつでもふんわりとした幸福感に包まれていました。(あれなんだったんやろ、仏が憑依しとったんかな)
対人関係についても、知り合う人全員のいいところに目を向けて、多少苦手なところがあっても「でもこの人はこういところがいいところやし!総じて好き!」という思考ができていました。(仏さま、、)
しかし、マラウイで生活を初めてからというもの。
道行く人々に対しては(こっち見んなよ、、)(だまれよ)(金begするんじゃねーよ)(うるさい)(日本連れてってという前に素行見直せよ)(私はお前の財布じゃねーよ)を始めとする、てかさらにひどい罵詈雑言が心の中で蠢くようになりました。
心の中だけじゃなく、日本語で彼らに「だまれよ!どっか行けよ!」ってシャウトすることもしばしば。(我ながら心にゆとりないなって思う)
「人のいいところみつけが得意な人間」?「人を嫌いにならない、できた人間」?いや無理無理ぜんぜんちゃうやーーーん!と自信が打ち砕かれたのでした。
もちろん知り合いのマラウイ人(こっちは初対面でもFriendとかSisterって言ってきて、いやお前誰やんってなるけど、そうじゃないちゃんとした同僚とかご近所さんとか大家さんとか)はみんな大好きです。
おちゃめだったり、私のこと守ってくれたり(この人はお金を配りにきたんじゃなくて、技術や知識を共有しにきたからbegしたらだめだよって村人に説明してくれるなど)。基本マラウイの人おちゃめ、かわいい、愛らしい。
そうじゃない、モブ的な人との関わり方がこれからの課題です。精神的に穏やかなマラウイ生活を送るために。
すれ違いざまにガン見してくる町の人。チャンチューーーン!!チャイナー!って遠くからシャウトしてくる人。マニーマニーって言ってくる子どもたち。お金ぼったくろうとしてくるお店やバスの人。マリファナでラリってつけ回してくる狂人。
敵じゃなくて何だとみなしたら楽になれるんやろなー。
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まぁ今回はよくとらえれば、冷静に気づきを得ることができました。
自信の喪失=世界はもっと広くて深いことを知れたということやし、
相手に変わってもらうのはほぼ不可能やから自分の捉え方を変えるしかないなぁと、ある意味悟りました。達観しました。
こんな感じで要領悪くもゆるゆるぬるぬると成長(?)前進(?)していけたらなぁと思います。精進。