海外飛び出すことになったブログ

やっと海外に住みはじめました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

日本出国前に聞かれた質問10の答えあわせ(前編)

「会社辞めてアフリカ行くんだ^^」

と言った時の反応、もうお決まりですよね。

何十回と同じ質問が繰り返される。

 

アアアアアアアまだ行ったことないからわからん!知らん!!

 

となってた質問に、今更ながらアンサーを提示したいと思います。

 

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上司友達親戚ご近所日本韓国フランスモロッコ...

 

 

 

(問1)食べ物は?

一にシマ、二にシマ、三、四もシマで、五にもシマ。

(語呂わるい)(言い過ぎました)

 

 

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マラウィアンの中には、この価値観がズッシリドッシャリを根を張っているのではないかと私は思っています。

もうどうにも変えがたい、文化の枠組みのようなものです。

 

シマ=炭水化物アイテム

たまに米、玄米的シマ、イモ使ったシマ、とかに代替されます。

ただ、いつもあるがままの炭水化物ポジションです。これを揚げたり炒めたり蒸したり、トッピングをかけたりそういうことは許されません。

 

肉=タンパク質アイテム(おかず)

魚や卵や豆に代替されることも。肉は鶏、牛、ヤギ、ブタが存在します。

すべて、素揚げか、トマトと煮込むかの2種類です。

2cm~の塊で提供されます。

 

葉っぱ=ビタミンアイテム(おかず)

チャイニーズやレープ、コロワと呼ばれる緑の葉物野菜があります。

日本で言えば、ほうれんそう、小松菜、チンゲン菜といったところ。

これを油とトマトと塩で揚げ炒めます。

 

シマをつまみ、もしくは野菜にひたして食べる。これが「ちゃんとした食事」というものなのです。

 

もちろん彼らは言います。

「レシピはsoooo many、数えきれないよ!」

「It depends! 時と場合と人によるよ!」

でも、私の想定する「数えきれない」「時と場合による」とはかなり違っています。

 

バリエーションがあるというのも、この枠組みの中でのバリエーションです。

▶お金がない人はがなく、シマ野菜だけのことも。

▶たまにおかずが1品とか3品になる。

▶シマの水加減は人それぞれ好みがある。

塩加減は好みによる。

▶おかずには玉ねぎを入れることもある。(玉ねぎはスパイスとしてみじん切りにして肉や野菜煮込みに混ぜられることしか許されていません)

▶「スープ」というのは独立したおかず一品ではなく、葉っぱの汁を指す。

▶シマはメイズを粉にしたものを練ったものなので、製粉方法が数通りある。

(原料の米の種類や水につけるつけないなどで、上新粉白玉粉など区別されるように)

(玄米か白米かの違いがあるように)白シマ茶シマがある。

▶メイズでなくキャッサバの粉から作ったシマもある。

▶結婚式などのおめでたい席ではゴージャスになる、つまり、米、白シマ、茶シマ、キャッサバシマの4種類全部そろっていたり。

 

この枠組み内での細かい違いを探究して楽しめると、奥行きはあるのかもしれません。。

 

私はもう日本食、外国の食が恋しくてたまらないので、この枠組みに当てはまるローカル食をすべて「シマ」と総称しています。(乱暴)

 

マラウィアンには、この枠組みから外れるものは捉えがたい未知のものとして、驚きと戸惑いを持って迎えらます。

例えば、

お好み焼・・・炭水化物の中!?にキャベツ!?これは、、おかずなの?主食なの?何なの!?!?

パエリア・・・米と野菜と魚がごったがえしている、、主食はどれなの?!

ピザ・・・全部破片!?なにこれ食事なの、、、?!

 

彼らに日本食を説明しても、「それは主食なの?おかずなの?」の一言で、すべてが徒労に終わったことを確信し、絶望します。

 

ちなみに、ここに現れないフルーツやお芋などは「食事」カウントされません。

さつまいもをふかしたもの、焼き芋、焼きトウモロコシ、さとうきび、サモサ、マンダシと呼ばれる揚げドーナツなどはとても一般的で、路上で安価に手に入るのでみんなよく食べています。

また、食パンも存在します。トーストすることは万に一回くらい、通常はそのままもしくはマーガリンをぬって食べます。

 

フルーツは季節によって、大きさ、質もまちまちなバナナやマンゴーやパイナップル、パパイヤなどが育ちます。

 

ただし、これを「食事」としてカウントしようとすると「あーーlazy personだね」と言われます。

またそれらを頬張りながら「昨日から何も食事をとってないんだ。お金恵んでください」というマラウィアンも。

 

外食事情もなかなか厳しいものがあります。

もう自分で何も作りたくない、、、というときも、出来合いのお惣菜やお弁当があるわけでもなし、宅配があるわけでもなし。

外に出ても、私が総称するところのシマしかありません。他のメニューはありません。

逆に言えば、どのレストランも例外なくシマはぜっっったたいにあります。

 

首都に行けば外国人経営のレストランがありますが、もちろんローカルの人も来るので、シマは絶対にあります。

一回見かけた看板。

 

~Today's Special~ 

シマとヤギ肉 

 

ばーん!(ちゃぶ台返し) いつもやん!!!! 

 

日本で、『ごはん』と言えば単なる白米を指したり、食事を指したりするのと同じ感覚ですかね?(歩み寄り)

 

 最貧の人たちも、ハイランクな人たちも、みーーんなシマを食べます。

きっと大統領エクセレンシーも。

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パラダイムシフトはここ数百年は起こらないでしょう。

 

ま、おいしいけどね。

 

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質問へのアンサーを書くつもりが、シマへのいろいろな思いが錯綜、爆発して長くなってしまったので、次回へ続く。