海外飛び出すことになったブログ

やっと海外に住みはじめました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

マラウイの図書館と危機意識

日常生活でひとつの拠点になるのが、図書館。

日本にいるときは、当然のものとして素晴らしいサービスを享受していました。。(涙)

マラウイの図書館について、知っていることだけですがまとめます!

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1967年図書館法にもとづいたNational Library Serviceという組織があって、そこがマラウイ全土にservice pointを持っています。

 

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↑かわいい立て看板。ムランジェにて

 

 

【場所】

各県(District)の県庁所在地的なところには全部ある!のかと思いきや、公式HPによれば違うみたいです。

 

The National Library service is currently operating 17 full-time service points (libraries) at Blantyre, Zomba, Lilongwe, Lilongwe Community Center, Mzuzu, Karonga, Luchenza, Mulanje, Monkey-Bay, Likoma Island, Nkhotakota, Nkhatabay, Falls Satellite Baptist, Area 36 Kaps, Mtandire, Salima and Balaka. It also offers services at its Chiwamba Rural Community Centre and Chiseka in collaboration with Good Neighbours a South Korean Non-Governmental Organization. It has one Mobile Library Van currently operating from the Lilongwe National Library Service Headquarters.

 要約:

●全国で以下の17か所

1ブランタイヤ、2ゾンバ、3リロングウェ、4リロングウェコミュニティセンター、5ムズズ、6カロンガ、7ルチェンザ、8ムランジェ、9モンキーベイ、10リコマ島、11コタコタ、12カタベイ、13Falls Satellite Baptist(?)、14エリア36 Kaps(?)、15ムタンディレ、16サリマ、17バラカ。

●プラス、韓国のNGOの支援で2か所

リロングウェ移動図書館が1か所

 

行政区分では28Districtあるし、首都リロングウェだけで数か所あるので各県にまんべんなくあるわけではなさそう。

 

また、「Currently, 現時点で」と書いてるのがいつ時点か不明で、2018年10月時点でデッザ県にも図書館があると聞いているので、この情報はおそらく更新されていない古いものです。。

 

正確なことは神のみぞ知る。

 

 

【利用のルール】

●入館料がかかる!おとなはK50(8円)

借りるのでも閲覧だけでも、入るのにまずお金がかかります。

 

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ムランジェにあった掲示

「2016年7月1日から、サービス向上(本や新聞、インターネットやエアコンの購入)のために大人K50(8円)、小学生K20(3円)徴収開始します。営利目的じゃないです」
ひぃぃぃ

 

●借りるにはメンバー登録(K200、30円)が必要

これが割と面倒で、職場の印鑑とサインが必要です。

もし本をなくしたら職場や所属機関が本人に代わって責任を負いますよと。

 

 

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登録すると3枚のこの水色の厚紙をゲットできます。

メンバーシップの有効期間は1年間。

一度に借りられるのは3冊。

貸出期間は21日。

借りること自体に料金はかかりません。

 

●トイレ、コピー、パソコンを電源につなぐetc→すべて有料

 

 

【開館時間】

 

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少なくとも、リロングウェ、ムランジェでは

平日:8:30-17:00

土曜:8:30-15:00 (2017年8月時点)

  

 

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↑ムランジェ支部のようす

 

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↑コタコタ支部のようす。電球は1こもONになりません。

 

いずれもこの写真の一部屋のみです。蔵書数、、利用者数、、

 

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このように日本の図書館とは異なる点がたくさんあります。

「やばいな、、」と感じるところは山ほどありますが、一番危機感を覚えたのが、

一般のマラウイ人、アクセスできんやん

という点。

 

 入館料K50は高額ではないにしても、お金がかかるという認識だけで足を運びにくくなるもの。

 

また、メンバー登録するには所属機関の保証が必要ですが、会社勤めしているマラウィアンなんか(体感)数%しかいません。

 

本は海外出版のものなので、こちらの人からすると非常に高いです。盗まれたり売り飛ばされたりするのを防ぐのには必要なのかもしれませんが、いやはや。。(涙)

 

また、蔵書のほぼ100%は英語の本です。

 英語の本が読めるレベルの英語を話せるマラウィアンは何パーセントくらいいるのでしょうか。。大半の人にとっては言語のバリアーがあるなと。

 

まぁ、そもそも識字率も60-70%やし、、本読んでもお腹いっぱいにならんし、、

 

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池上彰さんが今後発展する国を見分ける方法を語っていました。

 

「書店の数と、若者が本を読んでいるかどうか」

はーーー!!!

 

マラウイでは、基本的に本屋さんでは聖書と教科書しか売っていません。

首都に数店舗だけ、小説やらビジネス書もあるところがありますが、日本で言えば駅前の古い小さいつぶれかけの本屋さんくらいの冊数しかありません。

 

読書の習慣なんか、言わずもがな皆無。バスで本を読んでいても、「聖書読んでるの?」としか聞かれません。

生まれてきて目にしたことのある「本」の形をしたものと言えば、潤沢な資金をもってばらまかれている宗教系の本しかないんですよね。

 

厳しいです。

 

まずは国民がお腹いっぱい食べられるように頑張る、まだそんな発展の段階なのかなとも思いますが。。

 

 

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National Library Service、彼らのビジョンは

to become a world class Library

「世界レベルの図書館になる!」

 

ミッションは

to ensure that people of Malawi have access to educational, training, recreational and information materials for national development

「国の発展のために、マラウイ国民が教育、トレーニング、娯楽、情報へアクセスできるようにすること!」

 

まじで。切に。心から。応援しています!!!頑張れマラウイ!!