海外飛び出すことになったブログ

やっと海外に住みはじめました。ミーハーな海外フリークがthinkとdoをこつこつ記録します。

歯医者に行ってきた!in Japan

海外行く前の歯科検診。マラウイは治療費がべらぼうにかかる問題以外にも、そもそも歯医者ちゃんとあるのか問題がたちはだかるので、日本でさくっと行っておきました。

 

結果、1000円で虫歯なしということが確認できたので、満足です(^^)(まだ正社員なので社保。)

 

歯科検診に行くといつも(といっても、直近は4年前のボストン短期留学前やけど)「ブラッシングきれいにできてますね!」と褒めてくれるので歯医者さん好きです。

 

歯医者苦手な人の対極に位置しているとの自覚あり!

 

本日もらった、歯を健康に保つためのアドバイス。

フロスを有効に使いましょう!

 

フロスって何ですか?という超無知な質問で返してしまったのはさておき、要は糸ようじですね。

形状としては、糸だけのもの、糸がプラスチックに装着されてるものいろいろありますが、コスパが最もよく、慣れたら最も使いやすいのが、ただの糸状のものだそう。

 

使い方は、左手の中指に2〜3回巻きつけ、左手の人差し指と親指でつまみ、逆の端は同様に右手の人差し指と親指でつまみます。

なるべく作用部分を短く(5cmくらい?)構えるとよいらしい。

 

それを毎晩すれば、歯と歯の間にひそむプラークなるものを取り除けるそう。プラークの中に、虫歯のもとになる細菌がいるんだとさ。毎食後ほどは必要ないらしい。

 

以上が本日収穫した有益な情報。以下は感じたこと。

 

◯幼いころに通っていた歯医者さんに行ったのですが、診察券を出すと『こっち戻ってきとったんやねぇ』と受付の人が声をかけてくれました。なにこのホーム感!(私覚えてないぞこの人!汗)ホームがあるって精神的に豊かになれるなぁとしみじみ思いました。

 

◯歯医者さんは診察台が倒れる。久々すぎて新鮮な驚きだった。美容院のシャンプー台やなあれ!

 

◯診察後、『もし出発前に時間があって、フロスの使い方わからんとかあったら、持ってきてくれたら使い方教えるけんね〜』と。Customer Satisfaction やばっ!こういうプラス1の声かけが営業的にも大事よなーと。

 

退職まであと1週間。

技術補完研修まであと2週間。

2017年の目標

•本を75冊読む

 2016年は73冊でした。

 

•IELTS 6.5とる

留学みすえて勉強する。とりあえず3月に日本で一回受けてみる!

 

•体重を3%減らす

ワークアウトで途上国にたえうる健康体に!

健康診断自信持って受けられるようにバランスよく食べて適度に運動する!

 

スペイン語の基礎がため

東京外大の言語モジュールを終わらせる。

 

 

具体的な実行計画はさておき。とりあえず〜だめ人間に終止符を〜〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

Book Review『堕落論』

 

堕落論 (280円文庫)

堕落論 (280円文庫)

 

好き度: ★★★★★ 

 

堕落論

元来日本人は最も憎悪の少ないまた永続しない国民であり、昨日の敵は今日の友という楽天性が実際の偽らぬ心情であろう。(P.9)

 

〈青春論〉

 

女の人が、もう二度と会わない、会うと苦しいばかりだから、ということを手紙に書いてよこしたとき、僕もまったく同感した。そうして、まったく同感だから再び会わないことにしましょう、という返事をだして、実際これで一つのくだらないことがハッキリ一段落したという幸福をすら覚えた。今まで偶像だったものをハッキリ殺すことができたという喜びであった。(P.66)

 

死ぬることは簡単だが、生きることは難事業である。僕のような空虚な生活を送り、一時間一時間に身のない生活を送っていても、この感慨は痛烈に身にさしせまって感じられる。こんなに空虚な実のない生活をしていながら、それでいて生きているのが精一杯で、祈りもしたい、酔いもしたい、忘れもしたい、叫びもしたい、走りもしたい。僕には余裕がないのである。生きることが、ただ、全部なのだ。
そういう僕にとっては、青春ということは、要するに、生きることのシノニイムで、年齢もなければ、また、終わりというものもなさそうである。(P.96)

 

〈恋愛論〉

 

私は弱者よりも、強者を選ぶ。積極的な生き方を選ぶ。この道が実際は苦難の道なのである。なぜなら、弱者の道はわかりきっている。暗いけれども、無難で、精神の大きな格闘が不要なのだ。(P.106)

Book Review『タイムマシン』

 

タイムマシン (偕成社文庫 (3234))

タイムマシン (偕成社文庫 (3234))

 

 好き度:★★★☆☆

 

大好きな友達がおすすめ、プレゼントしてくれた本!

 

タイムマシンを作って乗ってみたタイムトラベラーが時空の旅経験を語ってくれる!その時空というのが、近未来という現在の延長として想像できるものではなく、80万年後っていう設定。

 

時間軸を逆方向に80万年遡ると、地球は地質年代でいえば新生代ジャワ原人が繁栄していた時代。めっちゃ昔だよなぁ。

 

奇遇にも、今日は200年後の未来に生きる人たちが現代に現れたら、、という話を聞いて、場所的に世界レベルで考えるのと同じように、時間的にも未来の方向に広く考える視野って必要ー!とおもった。

 

Think globally, act locally! にかぶせて言うならなんて表現できるんやろう?Think eternally, act  now! みたいな?

 

びっくりだったのは、私が至高と考える世の中も、80万年後には人類にとって裏目に出てたという点。

 安全で快適そのものの社会になれば、本来なら力となる活発なエネルギーも、弱点になるだろう。(P.70)

 

危険を排除し安全を確保し、悲しみや怒りという負の感情を減らして幸福にあふれる穏やかな世界、、(お花畑)が一応の私の理想郷像だったのですが。それが実現して悔しさをバネに頑張るみたいな「野蛮な」気持ち、行いがなくなって人類は無能でふわふわした言語もまともにしゃべらない生物に成り下がっていたのです。

 

ぎくっ。それは今でも感じる!途上国の人たちは豊かになろうというまさにハングリー精神がやばい。バンコクで思ったのは、大都会のビル群のすぐ裏に、戸もないような崩れそうな木の家群が並ぶ。あれだけ目に見えて貧しさが近くにあれば「自分はあそこに戻りたくない」という正当な?上昇志向が強いのも無理ない。

 

実際日本に来てる外国人は、母語+日本語+英語とマスターしていて個人レベルでみたら私となんか比べ物にならんくらい努力してて有能。頑張ってくれたちょっと昔の日本人のレガシーにのっかって、ド楽な生活をしている自分に喝。

 

日本は世界に先駆けて、80万年後の無能人類に片足つっこんでる課題先進国なのかも?

 

人間の知性の思いえがいた夢が、こんなにはかなく消えたのかと思うと、ぼくは悲しかった。まるで知性の自殺だ。人はここちよい楽な暮らしを追いもとめた。いつまでも安全でゆるぎない、調和のとれた社会をつくろうとしてきた。そして、その目標を達成し、こういうふうになった。(P.165)

 

問題の本質を考えようとせず、目に見える範囲のことにだけとらわれるのって愚かだ!と思ってましたが、目に見えない範囲って際限ない。目の前のことするのって尊いなって思いました。

 

はーーーーまた次回!

2017年に突入しました。チラ裏な平和に対する思い。

明けましておめでとうございます。

 

年末年始は、親戚めぐりや同窓会などで気持ち新たになりますね。

 

祖父母にアフリカに2年間いくよという報告をしたんですが、もう涙がどばーと出て。

 

祖父母はもう90で、よぼよぼふわふわ。脳みそもふわふわ。平和の象徴みたいな笑顔をくれます。この人たちがしっかりお父さんを育てたからこそ、そっから私が生まれてだめながらも育って、やりたいことをできてる。

 

ばあちゃんにも聞かれたけど、アフリカに2年間、といきなり聞くと「なんでー?」となるのが自然。一言ではうまく言い切れん、平和教育の影響をもろに受けてとにかく平和に対する思いが強くて、自分がなんかそのために動きたくて。

 

中学校の時に夏休みの宿題で、おじいちゃんおばあちゃんに戦争体験を聞いてきましょうというのがあった。

母方の祖父母は幼かったので、記憶の鮮明な父方の祖父母に聞いた。

 

じいちゃんは飛行機?を作る技師的なことをしていた。技師として必要要員だったから自分が前線に出向くのは遅らされて、結局行かずにすんだらしい。飛行機を作りながら、材料不足も甚だしい状態で、一技師から見てもアメリカに負けるというのは明白だったらしい。

 

ばあちゃんは空襲にあって、ロータリーは死体がつみあがってたらしい。大火傷のせいかみんなとにかく喉がかわいてそのへんの水を飲みたがるけど飲んだら死ぬ(⇦調べたら科学的根拠は乏しいらしい)から、さらに死体がいっぱい。

大八車で死体を探して乗っけてく人とか、蛆虫がわいてそこらにただよう死臭とか。連絡手段もなく、親戚の安否もわからず、わやだったらしい。

 

そんな話をおだやかに語ってくれた。辛いことを思い出すんて辛いと思う。やけど、そうやって聞いた話は本当に貴重で、二度とそんなことを起こさんようにするんが後世の人間の義務でしょーー。という模範生徒みたいなことを今でも心の底から思ってる。戦争の前提とか背景がどうあれ、ミクロでみたらそれって200%まちがっとるからね。

 

その話を聞いたのがせいぜい13歳。今26歳。倍生きて、いざ自分が平和な世界作りに貢献できることはなにか増えたかっていうと恥ずかしいくらい何もできない。

 

そんなこんなで感謝の気持ちとか決意とか山ほどあるけど上手くいえず「ありがとう。また来るね。元気でね!」と簡素な挨拶になってしまう自分が不器用すぎてむりー。

 

誰しも思っとるやろうけど、平和な=みんなが自分幸せ〜ってかみしめられる世界が2017年に完成しますように!ASAP

Book Review『21世紀に生きる君たちへ』

 

対訳 21世紀に生きる君たちへ

対訳 21世紀に生きる君たちへ

 

 好き度: ★★★★☆

 

尊敬する友達のおすすめ!

これは本というより手紙!本の形にまとめられた、司馬遼太郎からの手紙です。薄いし!

 

対訳ってのをみて、司馬遼太郎って翻訳もしたんやーと早とちりしたけど、じゃなくて彼の文章が英語に訳されてます。

見開きの左に日本語、右に英語で読みやすい(^◇^)

 

21世紀を生きる私たちにくれるメッセージは二つ。

①自然を敬うべし

②自己を確立せよ

 です。

 

①自然を敬うべし

 

 昔も今も、また未来においても変わらないことがある。そこに空気と水、それに土などという自然があって、人間や他の動植物、さらには微生物にいたるまでが、それに依存しつつ生きているということである。自然こそ不変の価値なのである。

これ、個人的に激しく同意であると同時に、非常に日本人的(東洋的?仏教的?やまと風?)やなぁと思いました。

 

このあいだ、シンガポールに住むエジプト人ムスリムとコンタクトとる機会がありました。

シンガポール仏教寺院で、熱心に岩に向かってお祈りしてる現地の人をみて、「ただの岩やん。意味不明!」としか思えなかったんだそう。

 

確かに"アッラーの他に神はなし"、と考える彼らには不可解でしょうねー。

 

あと、確か禅宗のお坊さんがPodcastの番組に投稿してたのが、

•日本人にとっては自然崇拝がOS、仏教神道はアプリ

一神教徒にとってキリスト教/イスラム教/ユダヤ教などはOSそのもの

というおもろい例え。

 

日本人は宗教的に無節操だとか、仏教は宗教といえないだとか、よく聞くし面と向かって言われたこともあります。

 

またキリスト教の国では、「イエスを信じない=無神論者」となってしまい、私のような全部の宗教、神ラブ♡みたいな選択肢?はないみたいです。

 

これらも全部、一神教国ではその宗教はOSであって、大前提、根幹だからこそなんだろうなと思います。

私にとっては仏教神道キリスト教もアプリでしかなくて、自然崇拝のOSのもと、共存できるし互いに矛盾しない。

 

自然は畏れ多いよねっていう気分を広めて欲しい、そうすれば人間同士もなお尊敬しあう時代がつくれるだろう、とのことです。

 

 

②自己を確立せよ

 

21世紀にあっては、科学と技術がもっと発達するだろう。科学・技術が、こう水のように人間をのみこんでしまってはならない。

 

人間いたわり合いましょうねという話。

 

 

③プラス緒方洪庵の話

 

ロールモデル的な人物として、緒方洪庵が描かれています。英訳の中で美しいなと思った文章です。

For Japan inside the box, Nagasaki was like a small hole pricked open by a needle. Through that small hole, the light of the world shined in faintly. For people of those days fond of learning, that light was China and Europe. Even inside the dark box, it was possible for people, so long as one had ambition, to know about the world.

 

鎖国体制下、長崎の出島を通して得られる外の世界の文物はほんまにワクワクをもたらしたんやろうなぁと思う。素敵な時代!

 

司馬遼太郎が、時代をこえて、国境を越えて普遍的だと考えた思想がこれらです。

マラウイの農村でもこれを基本思想に生きて、現地の人からもたくさん学んできまーす。

 

それではー!

残念な適応の件/アフリカに便利グッズを持ち込む件

タイに駐在している大先輩とこんなやりとりがありました。↓

f:id:locayrica:20161227080514j:image

マラウイの生活は不便だろうねという文脈。

 はたと気づいたこと2点。

 

1. 小学生に返すくらいのレベル感の返答を無意識にあらゆる人にしてた。

 

これは恐ろしいことだーー( ;∀;)

『わかってるだろうけど、分からないふり』この指摘めっちゃ痛い。

普段話す相手の層?属性?が限定的だと、それにあった話し方が染み付いてしまう。

 

「この人(ら)にはこんなこと話しても期待するような返答は返ってこないだろうな、、適当にかいつまんで分かりやすい感じでまとめちゃお」という怠慢でしかない態度をここ数年で身につけてしまった。(ある種の適応ではあるのか。。)

 

※そこはかとなく漂う違和感。自分の居場所はもっと他にあるんじゃないかという微妙な居心地の悪さ。

 

いろんな業種やバックグラウンド、年齢の人と関わる努力が足りなかったーーーただでさえ不十分なコミュニケーション能力がさらに鈍った可能性あり( ˙-˙ )

 

 

2. 「現地の人と同じ生活!同じ目線!」と豪語しながら便利グッズを買い漁る協力隊候補生である私。

 

不便な生活をサバイバル♪と考えなしに楽しみにしてるわけじゃない、というのを先輩に伝えるにはなんて返せばいいかなーと考えてました。

 

言葉を補うと、「不便な生活(を通して今まで持ってなかった感覚や現地の人と同じ生活をした人にだけに備わる視点を新たに得られるであろうその機会を得られたことに感謝してるし)楽しみーー!」ということ。

 

一方で、ヒートテック、停電用に登山用ヘッドライト、吸水性速乾性◎マイクロファイバータオル、などの便利グッズを今着々と買い揃えています。

 

あれ?これって現地の人と同じ生活じゃなくね?とふと思ったのでした。

 

無数に存在する協力隊ブログでは先輩隊員が「これがあれば便利!」という貴重な情報を発信してくれています。慣れない途上国生活に先進国の人間がいきなり飛び込むにはそれ相応の準備が必要でしょう。

でもどこまでいっても、いつまでいても、日本にホームがあって、数年たてば機械の修理ができて、壊れたものも新たに調達できる環境に戻ることができる。それって「第三の男」にしかなれてないんだろうなーと思いました。

 

自分の生活の範囲なら、先進国の便利グッズを持ち込んでも、運用するのは(そのうち先進国に戻る)自分だから問題ないかもしれない。

 

でも、先進国の技術やシステムをそのままぽんと持ち込んでも上手くいかないというのは、あらゆる人がゆーてるし事例も山ほどあるけど、ほんまにそうやろなぁと思ったのでした。

 

それでは、また!